桜美林大学山口教授顧問に就任

山口 創(Hajime Yamaguchi)
桜美林大学リベラルアーツ学群 教授
博士(人間科学) 臨床発達心理士

略歴
1996年 早稲田大学大学院人間科学研究科終了
1997年 早稲田大学人間総合研究センター助手
1999年 聖徳大学人文学部講師
2008年 桜美林大学リベラルアーツ学群 准教授を経て
現在  桜美林大学リベラルアーツ学群 教授

著書
『子供の「脳」は肌にある』(光文社新書)、『幸せになる脳はだっこで育つ』(廣済堂)、『手の治癒力』(草思社)、『最良の身体を取り戻す』(さくら舎)、『マインドフルネス子育て法』(清流出版)、など多数

出演番組
「世界一受けたい授業」(日本テレビ)、「チコちゃんに叱られる」(NHK)、「朝イチ」(NHK)、「美と若さの新常識」(NHK)、「すイエんサー」(NHK)など多数

コメント
 人は生まれてからその生命を閉じるまで、常に人との触れ合いを必要としています。赤ちゃんはもちろんのこと、病気や障害を持つ人にとっても、タッチは必要不可欠のものです。それは単に「手当て」として癒しが必要だからではなく、人は親しい他者との関係の中でこそ、生命を輝かせることができるからです。
 タッチの効果は絶大です。タッチは落ち着きがない人には安らぎを与え、落ち込んでいる人にとっては心を支える大事な役割を持っています。私の実験では、絆ホルモンと言われるオキシトシンは、触れられる人と触れる人の両者に分泌されるので、お互いに安らかな気持ちになり信頼関係が築かれるのです。
 特に障害のある人にとって、これまでタッチはタブー視されてきました。しかしそのような人にこそタッチは必要なのです。障害があるために心に傷を負ったり嫌な思いをしてきた人は少なくありません。そのような人にとって、タッチは心の温もりを与えてくれるため、人への信頼感を取り戻し、再び生命の輝きを取り戻してくれるでしょう。一方でタッチをする人にとっては、タッチをすることで相手を尊厳のある「人」として意識する気持ちが生まれるため、親しみや信頼関係が築かれ、虐待を予防する効果もあるのです。タッチは単に相手の身体に触れる行為なのではなく、相手の「命」の深い部分に触れて変容を促す行為なのです。
 日本福祉タッチケア協会は、福祉の領域でタッチの効果に着目し普及を目指している初めての団体です。これからますます高齢化していく日本の福祉の現場でますます注目され、広まっていくことを確信しており、自信を持って応援させていただきます。

桜美林大学山口教授顧問に就任

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